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読書記録(2016/10)

読書

毎月の読書の記録をつけていこうかな、と。

簡単な感想も添えますが、別段本を宣伝したいとかそういう気持ちがある訳でもないので自分用のメモ程度に留めておきます。

 

私が読む本のジャンルはSF小説が大部分を占めています。

SF作品のスケールの大きな世界観や、登場する魅力的なガジェットには、まさに男のロマンが詰まっています。

内容が小難しく取っ付きにくいとよく言われますが、そういった歯ごたえがある部分も含めて私はSF小説が好きです。

 

ヨハネスブルグの天使たち

ヨハネスブルグの天使たち

 

ヨハネスブルグに住む戦災孤児のスティーブとシェリルは、見捨てられた耐久試験場で何年も落下を続ける日本製のホビーロボット・DX9の一体を捕獲しよう とするが──泥沼の内戦が続くアフリカの果てで、生き延びる道を模索する少年少女の行く末を描いた表題作、9・11テロの悪夢が甦る「ロワーサイドの幽霊 たち」、アフガニスタンを放浪する日本人が“密室殺人"の謎を追う「ジャララバードの兵士たち」など、国境を超えて普及した日本製の玩具人形を媒介に人間 の業と本質に迫り、国家・民族・宗教・戦争・言語の意味を問い直す連作5篇。才気煥発の新鋭作家による第2短篇集。

 ★★★★☆

登場人物に感情移入したり色々と考察したりしながら読むと言うよりは、純粋に作品の退廃的な世界観や詩的な文章を楽しむ読書でした。復讐に向かうDX9に出会ったルイ(隆一)が、機械であり文化の壁が無い彼女には、争う人間や世界はどのように見えているのだろう?と自問する場面が印象に残りました。

 

紫色のクオリア (電撃文庫)

紫色のクオリア (電撃文庫)

 

自分以外の人間が“ロボット”に見えるという紫色の瞳を持った中学生・毬井ゆかり。クラスでは天然系(?)少女としてマスコット的扱いを受けるゆかりだが、しかし彼女の周囲では、確かに奇妙な出来事が起こっている…ような?

 ★★★★☆

死んだヒロインを生き返らせるために主人公が平行世界を飛び続ける、という今となっては使い古されたプロット。この物語の特徴的なところは、人間がロボットに見えるというゆかりのクオリアが一つ。そしてもう一つは物語の終盤で自分の存在を犠牲にして学が辿り着いたゴールを、それはエゴだとゆかりにあっさり否定されることでしょう。最終的に学は守ろうとする行為を押し付けるのではなく、ゆかりの運命をゆかり自身に委ねることを決断します。この先どうなるかについて作中では語られていないが、みんなの幸せが続いて欲しいと思います。

 

 生体受像の技術により生活のすべてを記録しいつでも己の人生を叙述できるようになった人類は、宗教や死後の世界という概念を否定していた。唯一死後の世界 の概念が現存する地域であるミクロネシア経済連合体の、政治集会に招かれた文化人類学イリアス・ノヴァクは、浜辺で死出の旅のためのカヌーを独り造り続 ける老人と出会う。模倣子行動学者のヨハンナ・マルムクヴィストはパラオにて、“最後の宗教”であるモデカイトの葬列に遭遇し、柩の中の少女に失った娘の 姿を幻視した。ミクロネシアの潜水技師タヤは、不思議な少女の言葉に導かれ、島の有用者となっていく―様々な人々の死後の世界への想いが交錯する南洋の 島々で、民を導くための壮大な実験が動き出していた…。民俗学専攻の俊英が宗教とミームの企みに挑む、第2回ハヤカワSFコンテスト大賞受賞作。

 

 ★★★☆☆

死後の世界の概念を巡る物語。時系列と視点の変化が激しく、特に前半部分は頭をフル回転させて読まないと途端に振り落とされそうになります。この構 成の意味が理解できてからの終盤はページをめくる手が止まりませんでした。ニルヤの島の海に人々の記憶(ミーム)が溶けているという設定は、エヴァンゲリオンLCLを連想させました。